眼精疲労とめまい

眼精疲労の症状のひとつに、めまいが挙げられることがあります。

めまいには、「視界がぐるぐる回る」「フラフラ、フワフワする」「目の前が暗くなる」など色々なタイプがあり、その程度もほんの一瞬で治まるものや、倒れて吐いてしまう様なものまで千差万別。原因も様々で、脳血管障害など脳の疾患、耳の疾患、内科的な疾患などが挙げられます。

なんでも体は目・耳・触覚などの情報を脳で統合して、平衡バランスを保っているのだそうです。従ってこれらのシステムのどこかに異常があると、平衡感覚がおかしくなってしまい、めまいが起きるという訳です。

しかし、背後に潜むかもしれない病気への怖れはもちろんですが、めまいって理屈抜きに怖いんですよね。誰にでも起こることではないだけに、体が切実に危機を訴えているようで・・・。眼精疲労でめまいのある方、ご心配だと思います。

一方、目の疲れとめまいの因果関係は、今のところ明確には分かっていないようです。むしろ、眼精疲労の主訴のひとつである、肩こりとの関わりが注目されているかもしれませんね。

「肩や首のこりに伴い交感神経が刺激され、自律神経のバランスが崩れて、めまいが起きる」「首などの筋肉がこって刺激を受けやすい状態になり、その刺激が脊髄を通って反射的にさらなるこりを引き起こす。その結果、血流障害が進んでめまいを起こす」などの説があるようです。ちなみに、肩こりによるめまいは「フラフラ、フワフワ」タイプが多いそうです。

眼精疲労のめまいは、目だけでなく首・肩も総合的にケアするのが良さそうですね。ただし念の為、まずは病院で診てもらうことをおすすめします。