調節性眼精疲労

今回は、調節性眼精疲労についてお話致しましょう。

眼精疲労とひとくちに言っても、実は原因によって細かく分類されているんです。調節性眼精疲労とは、「近視」「遠視」「乱視」そして程度の差こそあれ全ての人がなるとされている「老眼」が主な原因となっているものです。これらは本人に合うメガネやコンタクトの使用が、予防・解消の大前提となります。

そもそも物を見る為には、毛様体筋や瞳孔括約筋といった目の筋肉を動かして、対象物にピントを合わせる必要があります。従ってこれらの筋肉は、睡眠中を除いて常に精密な活動を強いられているので、疲れやすいと言えるでしょう。

上記の近視や老眼は、そのピント調節機能が低下した、物の見えづらい状態。適切な視力矯正をしないと、目を凝らして見ようとしてしまい、ますます目の筋肉を疲れさせて調節性眼精疲労になってしまうのです。

また、昨今ではメガネ等による視力矯正だけでなく、目を疲れさせない生活上の工夫も必要です。テレビやパソコンに接することの多い現代生活ですから、調節性眼精疲労に限らず、その他の眼精疲労でも充分に注意したいですね。

近くの物を長時間見ていると、確実に目は疲労します。たとえば毛様体筋は、遠くを見る時に緩み、近くを見る時は縮むようになっており、つまり目は遠くを見る時の方が疲れないように出来ているのです。特にパソコンを使う時は、姿勢や時間に気を付けて。画面に近付き過ぎることや、休憩無しの長時間作業は避けましょう。

調節性眼精疲労には、良いメガネと日頃の心がけが大切です。