眼精疲労とアントシアニン
「眼精疲労にはブルーベリーが良いらしい」。これはもう、日本国内では定説になっているのではないでしょうか。
ブルーベリーには、アントシアニンという成分が含まれています。これが目の網膜が光を感じる為に必要な、ロドプシンという物質の合成を助けてくれる為、目に良いのだと言われていますよね。
実際ブルーベリーの名を冠したサプリメントは数多く、眼精疲労など目のトラブルを抱える方の間では、「半信半疑だったが、意外と効く」との声もあります。
しかし眼精疲労に効くとして、サプリメント等に使用されているのは、実はビルベリーなのだとか。DHCやわかさ生活のサプリメント成分表を見ると、なるほど「ブルーベリー(ビルベリー)」と記載されています。
ところが、このビルベリーのアントシアニン、「ヒトに対して有効と判断される科学論文は無い」のだとか。一部の実験で「眼精疲労による筋調節力の改善が見られた」という報告はあるものの、総合的には視力に与える効果の程は未知数なようです。
これは、同じくアントシアニンが豊富ということで注目されている、カシスについても同様です。確かに、一部の実験でアントシアニンの効果をうかがわせる結果が出たからといって、それだけで有効性の判断は出来ませんよね。
ただ、ビルベリーのアントシアニンは、ヨーロッパでは有効性が認められ、医薬品として使用されているそうです。いずれ日本でも、そのような扱いになる可能性はあります。
ちなみにブルーベリーも、目に良いビタミンAを多く含んでいることは確かです。味も良いですし、眼精疲労解消の一助としてご活用ください。